ごまだれ日記

プログラミングの技術メモとか

2023年に観たアニメ

概要

この記事はアニメについて熱く語る Advent Calendar 2023の16日目の記事です。 内容としては、私が2023年に観たアニメについての雑感を作品ごとに書いていくだけの内容となります。ごった煮です。私はアニメを雰囲気で楽しんでいるので内容について正確に理解しているとは限らず、凝った考察もできないですが、それなりに思ったことをポエムみたいな感じで書き綴ろうと思います。

なおdアニメストアを使って過去作品も観たので、古い作品も含みます。dアニメはすごいですね… 格安で名作を観放題。古い作品でも色褪せない名作というのはたくさんあるし、無限に楽しめそう。

一覧

一話だけ観た作品などは含めていません。

詳細

ネタバレってほどではないですが、いくらかは内容に触れます。

SPY×FAMILY

超有名な作品ですね。シンプルにすごく面白い。けっこうシリアスな設定からの、まさかのほのぼの路線、ギャグ路線が魅力です。たとえば心が読める、読めてしまうというのはその気になればいくらでもいわゆる「鬱展開」にできそうな重い設定とも言えます1が、SPY×FAMILYではむしろそれがギャグに昇華されている感じ。なんだかアンジャッシュのコントみたいな面白さがあります。

全体的にほのぼのとした感じなので安心して観られるみたいなところもあります。利害の一致で作られた偽装家族のはずなんですが、あまりそういう感じがしなくてなんだかんだお互いまんざらでもない感じ。任務に忠実なロイドでさえこれを快く感じてそうな描写があって、これもシリアスゆえに逆にそう見えるのかな(?)

作中でなんとなく印象に残っていたのは、アーニャとベッキーが一緒に買い物に行った回で、アーニャもベッキーも満面の笑みで笑い合っているシーンです。(これはSeason 2じゃないですが)
すごく、尊い。アーニャの生い立ちは重いのかもしれないなとかまた余計なことを考えて、でもだからこそそのアーニャにも良い友だちができたのが、なんか嬉しく感じましたね。

笑みといえば、アーニャの「よゆうのえみ 」には笑わせてもらいましたね。なんというか、アーニャという存在が魅力的すぎます。かわいさ、ギャグ要素、ほんのりシリアス要素も併せ持っている。また、ロイドとヨルはお互いの正体を知らない(たぶん)わけなのですがアーニャだけは全部知っているので、ストーリー上重要な位置づけでもあります。全部知っているので、本人に気づかれないようにちちやははを頑張って助けようとすることもあります。健気で良いですよね。

時間の都合でSeason 2はまだ全然最初のほうしか観ることができていないのですが、だいたい一話ごとに完結するのでマイペースでゆっくり観ても大丈夫な感じ。よきです。

リコリス・リコイル

おすすめされたので観てみました。ちょっと百合?らしいみたいな事前情報だけあった状態で観てみたけど、そこまででもなかったかも?まあ百合かどうかはさておき、千束とたきなの関係性は良いと思いましたね。OPでたきなが千束にガチで蹴り返す、あの感じが良いです。

印象に残っているのは全体的にガンアクションのシーンに力が入っていたことです。ガンアクションだけど、(あまり)流血しないのであまり気負わず観られる感じ。

日常回も良かったですが、どちらかといえばやはりシリアス要素のほうが強いのかな。飄々として明るい千束が持つ重い背景、迫るタイムリミット、その状態でのラストバトル、そしてその結果…?オーソドックスなのかもしれないけど、引き込まれましたね。

好きなキャラはクルミです。ゆるい感じのキャラは好きになりがちなんですが、その上最強ハッカーとなると厨二心もくすぐられるしで実に良いですね!

あとは、EDテーマがとても印象に残っています。各話の引きからのEDの流れがきれいでよく印象に残りました。曲自体もすごく良いですしね。EDが良いアニメは名作!

闘牌伝説アカギ

カイジがけっこう好きで(沼までしかわからないけど)、アカギも同じ人が描いている有名な作品ということで気になって観てみました。麻雀はさっぱりわからないので雰囲気だけで楽しんでいました。麻雀がわからないのに観てどうするという感じかもしれませんが、雰囲気だけでもけっこう楽しめてしまいました。

カイジとアカギは特に関係ないし全然違うキャラなのですが、アニメだと声が同じだったのでついつい比較をしてしまいます。カイジはギャンブルにかけては天才的で頭もよく回るけど、それ以外ではダメ人間。でもアカギは基本的に全部天才的な感じでしたね。カイジのように弱気になったり負けたりするような描写は一切なく。ある意味、チート系主人公の一種なのかも。

アニメの最後は鷲巣麻雀でした。アニメについては、ここで終わっちゃうの!?という感じのタイミングで終わってしまいました。何も知らなかったのでそう思ったのですが、これって原作で決着がつくまでに現実の時間で20年近くかかったそうですね…

原作で決着がついたのは現実の時間で2017年、アニメの放送は2005年ということで、アニメの時点ではまだ全然終わる目処もついていなかったのですね。納得。 そうなると原作のほうも読みたくなるところですが、私の可処分時間が20年の重みに耐えられるかどうか…

けものフレンズ

すごく癒やされました。特にサーバルちゃんに癒やされた。

「へーきへーき。フレンズによって得意なこと違うから!」

ああ… なんて優しい。尊い。なんかこう、ほんとに元気が出ました。サーバルちゃんは慰めとかでなく本当にそう考えていそうなのがよいなと思いましたね。実際かばんちゃんのいいところに気づき、かばんちゃんを助けることもある一方でかばんちゃんに頼る場合もあり、良い関係が築けていてほっこりする感じ。最後にかばんちゃんを助ける時にアレを使ったシーンでは、なかなか心動かされました。

ジャパリパークが崩壊していたり、なにげにシリアスな一面もあったけど、ほのぼのとした雰囲気のほうが印象に残っています。

ちなみに、他に印象に残ったフレンズはトキとギンギツネでした。

魔法少女まどか☆マギカ

これも名作として名高い作品ですね。リアルタイム放送時から名前は知っていたけどなんとなく視聴はしておらず、そのうち観たいなと思いつつ年月が経過… ようやく視聴に至りました。

そんな感じなので、どんな作品なのか、3話で何が起こるのか、とかはある程度知ってしまっている状態での視聴でした。しかし、それでも衝撃的でしたね。3話ラストからEDへの流れがすごかった。EDテーマ自体もめちゃくちゃ雰囲気が出ていて震えました。ディスプレイを前にしばらく固まっていました。知ってたのにね。

食い入るように何話も続けて観ました。魔法少女になることを決心しかけたまどかに対して突きつけられ続ける魔法少女の現実、さやかの身に降りかかる絶望につぐ絶望、それなのに目が離せない。悲劇ってのも一つの面白さなんだろうな…

OP2では魔法少女(のような姿)になっているまどかが実際にはなかなか魔法少女にならず、どういうラストになるのか想像できませんでした。(そこのネタバレはくらってなかった)
作品のタイトルからしても普通に考えたら魔法少女になるはず。しかし、なったらどういうことになるのか散々見せつけられているので、どういう流れでなる決断を下すのか全然想像できず、続きがすごく気になる作品でもありました。

進撃の巨人

面白すぎたので感想がポエムに発展し、かつ重大なネタバレも含むため別記事としました。

dhirabayashi.hatenablog.com

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

ライザはもともとゲームをやったことがありまして、それがきっかけでアトリエシリーズの他の作品も多くプレイするようになりました。それなりに思い入れがあるのでアニメ化のニュースを聞いたときは嬉しかったですね。これは観るしかないなと。

ゲームは最後までプレイしましたので、話の内容は既に知っています。なので、調合シーンはどうやって表現するのかな、サブエピソードとかは入るかな、あのサブキャラは出るのかな、みたいな感じで、ゲームがどのようにアニメになるのかという感じで楽しみにしていました。

さてお待ちかねの第一話を視聴してみて、これは当たりっぽいなと思いました。ライザもクラウディアもかわいい!クラウディアはゲームと少し違うテイストのような感じでしたがこれはこれですごく良い。そして、クラウディアをよく見るとゲームでは持ってなかったはずの弓を持っている。クラウディアはゲームだと続編のライザ2で弓使いになっているのですが、一作目はそうではなかったのでアニオリ要素ですね。(一作目のアニメ化なので)
主要キャラについてはゲームでもボイスがついていましたが、主要キャラを演じる声優さんはみんなゲームと同じだったので全く違和感なく入り込むことができました。

またゲームの冒頭、アニメだと一話で、ライザが錬金術と出会うシーンがあります。ライザは物語の開始時点では錬金術士ではなく、錬金術についても存在自体を知らない状態でした。そのライザが錬金術に出会い、錬金術士を志すきっかけとなった重要なシーンです。

ゲームでは、魔物に襲われてピンチ状態のライザたちが、通りすがりの錬金術士アンペルが投げた爆弾によって助けられました。ライザはそれを見て、今のは何かとアンペルに尋ね、錬金術だとアンペルが答えた。自分が住む島での平凡な生活に飽き飽きして刺激を求めていたライザは錬金術に心惹かれて、アンペルに弟子入りを志願する、みたいな感じでした。

この演出には少しだけ違和感がありました。なんというか、ただの爆弾じゃん?まあ錬金術で作った爆弾ではあるわけだけど、爆弾自体は珍しいものじゃないし、錬金術を使わなくても爆弾は作れるじゃん??という。まあ、普通に戦っても勝てないくらいの強い魔物を一撃で!?みたいな話だったのかもしれないですが、それにしてもちょっと物足りない感じ。
ゲームの面白さを損なうようなものではないのでまあいいかと思っていましたが、アニメでも同じ演出になるのかどうかはほんのり気になりました。

それでアニメの一話を観て実際どうだったかというと、かなりいい感じになっていました。アンペルが爆弾で魔物を倒してライザたちを窮地から救ったところまでは同じなのですが、その後に傷口が一瞬で消えてしまう治療薬、魔除けの効果を持つブローチ、青い炎のランタン、などの超常的なアイテムが次々と登場し、ライザが驚き、錬金術に強烈な興味を抱くまでの流れが非常に自然に感じられました。これだけでもう良アニメ判定していいよね!

良かった点は他にもあります。ゲームではサブキャラ(村人キャラ)も多く登場していたのですが、残念ながらボイスがついてなかったんです。しかし、アニメではちゃんとボイスがついていました。あのキャラはこういう声だったんだねぇと嬉しくなることしきり。サブキャラが関わるエピソードもごく一部ですがいくつかアニメ化されていて楽しめました。

サブキャラといっても主要キャラと比べて魅力が劣るわけではありません。私が特に好きなのはロミィさんとヨンナさんです。どちらもアニメに登場してくれました。ロミィさんはとてもかわいくて、そのおかげなのかアニメでも頻繁に登場して、それどころか次回予告まで任されていました。サブキャラとは思えない厚遇っぷりです。3
もうひとりのヨンナさんは、白馬の王子様を待っているような可憐な(?)女性なのですが、なぜか途中で謎の武闘派的な才能に目覚めて、力が欲しいとか言い出す面白い人です。簡易的にはだけどその辺にも触れてくれたのでよかったですね。(残念ながら力が欲しいというセリフはアニメ化されなかった…)

アニオリ要素もいろいろありました。たとえばクラウディアが冒険に行くために父親のルベルトを納得させようと弓の練習の成果を披露するシーンがあって、見事に的の真ん中に当てて、ルベルトはそれ以上何も言えず、そのまま冒険に出かけるクラウディアを見送るしかなかった、という演出がありました。原作ではこの辺りがどのように描写されていたのか覚えていないのですが、前述の通り原作のクラウディアはこの時点では弓を持っておらず、他に武器も持っていないのでこの演出もアニオリのはず。良いです。

あとはリラさんがソファーに横たわってだらけているシーンとか、アンペルからお菓子を奪って食べるシーンとかあって、そういうゲームでは描写されないような何気ないカットが挟まれているのも良かったですね。

残念だったのは、物語としては最後まで行かずに途中で終わってしまったところですね。1クールで終わるようなボリュームじゃないだろうから2クールくらいやるのかなと思っていましたが、1クールで終わってしまいました。そのままこれで終わりだと悲しいので二期を…なにとぞ二期をよろしくお願いします…

ぼっち・ざ・ろっく!

Xでよくイラストが流れてきていたので気になって観てみました。ぼっちちゃんはいわゆる陰キャで、その描写がけっこうリアルに思えて、1話時点でウッとなりました。私もそちら側なのでなかなかダメージが…

普通の人はぼっちちゃんの数々の奇行を見て笑うのかなー、たぶんそうなんだろうなーと思いながら無表情で眺めていました。視聴を続行するか悩みましたが、せっかくなので少なくともイラストでよく見かけるキャラが全員出るまでは観てみることとしました。

そのように視聴を続けていくとだんだん慣れてきて、ぼっちちゃんの奇行を見てニヤリとするくらいまで成長しました(?)。
そして、なんだかぼっちちゃんが羨ましいなと思うようになったんですよね。いわば巻き込まれる形で結束バンドのメンバーらと関わり、仲良くなって、実力を認められて、一緒に青春しているのが羨ましかった。まあでもぼっちちゃんはすごく頑張ったし、これくらいの恩恵を受けてもいいよねって、なんか嬉しくもなりました。

印象に残ったシーンはぼっちちゃんの私服姿が披露されたところと、文化祭での最後の奇行です。最後のシーンを見た時は普通に笑ってしまいました。私も少しだけ陽キャに近づけたのかもしれません。

ウマ娘 プリティーダービー Season 3

ゲームはやっていないですが有名な作品なので知っており、これもイラストがよく流れていたので気になっていました。ソシャゲはやる気が起こらないのですが、アニメがあるのを知って視聴しました。1期がけっこう良かったのでそのまま2期も観て、そして2期も良かったです。なので3期も来たとなればもちろん観ますよね。

シーズンごとに主人公が変わっていますが、全体的な展開としては大きくは変わらず、すごく王道な感じですね。元ネタが競走馬ですので、レースに取り組む子達の話です。主人公は才能があって大きな夢に向かって頑張るウマ娘。それなりに勝ちを重ねるけどライバルも強いのでときには負けたり、怪我、スランプといった障壁にぶつかることもあり、悩んだり迷ったり泣いたりしながらも努力して努力して、そして最終的には大舞台で勝つ。王道ってのも良いものです。

レースのシーンは単純に楽しいですね。結果はなんだかんだけっこう想像できてしまうのですが、それでも主人公が一番でゴールしたときになんかちょっと涙が出るんです。いろいろあったけど本当によく頑張ったね!とか思うとね。(私はだいぶちょろいのかもしれない…)

3期の主人公は、2期の主人公であるトウカイテイオーに憧れるキタサンブラック、そしてトウカイテイオーのライバルであるメジロマックイーンに憧れるサトノダイヤモンドの2人、ってことになるのかな。2人とも2期でもトレセン学園に入る前の姿として登場していました。なるほど、今度は成長したあの子達の番なのね。

キタちゃんとダイヤちゃんは幼馴染で、仲良しで、しかし強力なライバル同士でもある。そういう存在がいるのは1期、2期とはまた違ったところですね。普段は仲良しだけど、レースでは勝ちを譲るわけにはいかない。二人の初対決はなかなか痺れました。一族の期待を背負っていて本気で闘志を燃やしているダイヤちゃん。それを様子を見て気を引き締めるキタちゃん。
そして二度目の対決も。お互い勝ったり負けたり。まさにライバル。尊いです。

この記事の執筆時点ではまだ放送中で完結していません。直近だとちょっと不穏な展開になっています。たぶん最終的には勝つのだろうとは思いつつ、でも実際それを観たらまたちょっと泣いてしまうんだろうな… 楽しみにしています。

なお、ウマ娘はソシャゲなので非常に多くのキャラが登場します。活躍する姿がアニメでも描かれるキャラやセリフがあるキャラは全体の数からするとごく一部なのかと思いますが、そうでないキャラでも後ろで歩いている姿が描かれたりしていますし、名前も表示されるのが印象的でした。ゲームをやっている人なら推しがいるでしょうし、推しがアニメで登場するか、どれくらい活躍するのか、などの楽しみがあるのでしょう。私はやっていないので残念ながらそういう楽しみ方はできないのですが。

アニメ知識だけで言うと、好きなキャラはサイレンススズカです。1期で活躍するキャラで、スズカが歌う特殊EDもあってなんか心惹かれました。3期でも登場しているしセリフもあります!特に活躍はしないのですが。まあそれは仕方なし。
他にも、3期主人公のキタちゃんもすごく好きですね。あとダイヤちゃんのアイマスクがかわいい。

終わりに

本当は推しの子とかDr. STONE 3期とかも観たかったのですが、そのための時間はゼルダに吸われました。
まあ隙間時間でも使って来年もいろいろ観たいですね。


  1. 琴浦さんとかね… (琴浦さんも名作ですよ!)
  2. いわゆる詐欺OP。といっても最初のまどかは泣いているし、気怠げな表情をするカットもあったりしたので若干の不穏さはあったかも。しかし、気怠げな表情のまどかはちょっと好きでした。
  3. もっとも、ロミィさんはゲームの続編(ライザ2)でも続投しているので、必ずしもサブキャラとは言えないかもしれません。